2024年9月の発達障がいグループワーク

  • HOME
  • ブログ
  • 2024年9月の発達障がいグループワーク

2024年9月7日、発達障がいグループワークを開催しました。
クリニック診察室の奥にある多目的室で月に一度開催しています。

グループワーク前半は横内理事長による発達障がい理解についてのミニ講義ですが、この日は講義に変えてワークが行われました。
理事長が作成した症例(架空)に対して、自分であればどのような指導/アドバイスをするか、というワークです。

症例は年齢性別、今までの症状、普段の生活状態、受診歴、病名、服薬状況などがあげられており、医師の勧めで地域のサポートセンターに相談に来た、という設定です。
グループワークの参加者の方はこのサポートセンターでピアサポーターとして働いています。
相談員としてどのような指導をしますか?
というワークでした。

初めてのワークにも関わらず、7~8分の時間で「自分が相談員なら」という仮定でアドバイスを書き出しておられました。

皆さんのワークを元に以下のようなアドバイスがまとめられました。

  • 服薬することで得られるメリットを伝える
  • 生活習慣も無理に変える必要はなく、自分に合った時間帯での就労も視野に入れる
  • ピアサポーターとして自分の過去の経験を生かしたアドバイスをする
  • 他者と関わるうえで相性も大切であることを伝える
  • どんな小さなことでも褒める、本人の関心のあることから始め少しづつ社会と関わる機会を持つ
  • 自分の特性を知る知る機会(グループワークや勉強会など)をもつ

この中でどのアドバイスにも根底には、・無理強いをしないことがありました。
これは本人の気持ちを大切にし「待つ姿勢」「関係性の構築」を優先するという理事長の方針にも一致するものでした。

こうしたワークはご自身のステップアップを考える際にも大いに活用できることでしょう。

後半グループワーク
今回は男性6名女性6名のご参加で、初めての参加の方1名、ご家族での参加が2組ありました。

講義の後はグループワークです。
服薬に関するメリット、デメリットの質問があり、理事長からは投薬に関してかなり踏み込んだ説明もありました。
また、親として子供の将来を心配する相談もあり、理事長だけでなく、他の様々な社会資源に詳しい参加者の方からも助言もありました。

来月は10月5日(土)

テーマは今回に引き続き
・発達障がいに即したステップアップの方法

前回のグループワークで皆さんの関心を集めた「自己努力の大切さ」
参加者の方から「さらに深く方法を知りたい」というお声の元にテーマが決まりました。
たくさんご参加ください。

よこうちクリニック10月のテーマ