2024年10月の発達障がいグループワーク

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202410月5日、発達障がいグループワークを開催しました。
クリニック診察室の奥にある多目的室で月に一度開催しています。

グループワーク前半は横内理事長による発達障がい理解についてのミニ講義です。
この日のテーマは「発達障がいに即したステップアップの方法でした

服薬以外でステップアップにつながる方法がASDADHD、それぞれの特性に沿っていくつか示されました。

ASD傾向が強い場合、物事の捉え方が一般的な捉え方と異なることがあるが、それ自体は否定されるべきものではなく価値があるが、定型の捉え方を知ったうえで選択をする。
その際、発達障がいの特性を理解している定型の人に相談してみることが大切、など認知の改善につながる方法が示されました。

また日本社会の特徴として本音と建前の文化があり、YesNoにともすれば裏の意味があることが説明され、
「わからなければ聞き直す」など、曖昧さを聞き直すために積極的に“言葉”を使うことが大切であると説明されました。

ADHDの場合、スケジューラー、復唱、等でうっかりミスを改善、
物の置き場所、家具の工夫、冷蔵庫の仕切りの工夫などで探し物の時間を減らす。
To doリストを作り、さらにリストの順番を変えてみると効率が良くなり、できた時間を自分の楽しみのために使うなど、具体的な方法が示されました。

後半グループワーク
講義の後はグループワークです。
今回は男性8名女性4名のご参加で、初めての参加の方1名、ご家族での参加が2組ありました。

得意/不得意に関してアドバイスを求める質問に対して理事長から、
「得意をほめて伸ばす。不得意を本人の意思を考慮せず無理に正そうとすることはよくない。しかし、“より良い状態/より良い生活”を常に目指していることを前提にするならば不得意をただ放っておくことは良くない」とのアドバイスがありました。
他県からご参加もあり地域性の違いに話が及んだり、文章をまとめるのにAIを活用している、グループホームについての質問や経験者からのアドバイスなど、今回も活発に質問アドバイスが交わされました。

来月は11月2日(土)です。
昨年と同じく「発達障がい疾病理解講演会 第1部」を開催いたします。
毎年Youtubeで配信している「発達障がいについて」のスライドを使い、配信とは異なるリアルの講演会ならではの事例や質疑応答にご期待ください。


(昨年の講演会)

12月も「発達障がいについて第2部」の講演を予定しています。
たくさんご参加ください。